表現まではまだ遠く けれど続けていく

昨日はかねてからやってみたいと思っていたヴォイストレーニングへ赤坂まで行ってきた。
私は歌うことが大好きだ。
 
キーの高い音を出すのが苦手でその歌い方を練習したくて申し込んだ。
それと歌の世界にもう少し近くなりたくて、という思いもあった。
舞台に立つシンガーの人たちははるか遠い世界のことだと思っていたが、今はゴズペルなんかでみんなで歌って舞台に立っている人たちも沢山いる。私もそんな世界(みんなの前で歌う世界)に触れていみたい、と思っての第一歩という感じで申し込んだ。
 
ヴォイストレーニングの先生、椎名麻衣先生
 
緊張した面もちでスタジオのドアを開けるとマイ先生がいる。
写真で見たイメージよりもずっと柔らかくすっとしたクリアなエネルギーの方であった。
私は人見知り、緊張しいなので80分のレッスンはずっと緊張していたけれど、それは嫌な緊張ではない。
さらに、緊張してはいたけれど、マイ先生の優しさを十分に感じることができて、初対面だけどすっかり安心してマイ先生の指導に信頼してレッスンを受けることができた。
 
体の使い方と発声練習から始まったのだけれど、ボイストレーニングを受けている!という事実がもう私の中で感動の一つになっていて、緊張と感激の感情で泣きそうになっていた 笑
 
それを見抜いたマイ先生
 
そうだよね〜、緊張するよねと声をかけてもらい、緊張することにさらにオッケーが出せた。
 
今回のボイトレで発見が何点かあって書いてみたいと思う。
 
1)自分とつながって歌う
私は30代の頃、カポエイラというブラジルの格闘技に夢中になっていたことがあって、格闘技なんだけど、歌を歌うことが必要とされていた。カポエイラにとって音楽は重要な役割を持ち、歌もその一つである。
カポエイラでも私はみんなの前で歌うことが大好きだった。
またカラオケなんかも好きで昔若い頃よく行っていた。
だからみんなの前で歌う事は別に初めてでもなく、抵抗がないと思っていたが、ここ1年の間でグラウンディングが取れてきて自分とのつながりが深まってきた私は、以前の私はマスクをかぶって歌っていたことに気がついたのだった。
マイ先生はこう指導する
外に向かって歌うのと、自分に向かって歌うのを同じ量で歌ってみて。
 
私の歌い方だと、どうしても外に向かって声を出している方が多く、自分に向かっている分量が少ないよ、と言われる。私はその時気がついた、自分に向かって歌ってしまうとどうしても涙が出て歌えない、ということを。自分で選んだ曲だけれど、こんなにもこの曲が自分のまだ癒えていない傷に触れ、涙を誘ってしまうのかと。
自分のことを感じずに(または感じる感度を下げて)歌う事はできる。
けれど外に向かう分量と内に向かう分量を一緒にしようとするとどうしても涙が止まらなかったのだ。
 
最初は泣くこともあるよね。だけどね、そのうち泣かずに歌えるようになる時がくるよ
それまではどんどん泣いて歌っていいよ
 
そういうマイ先生に言われてこれでもか、というくらい泣きながら鼻をかみながら歌った。
 
2)ただ単に苦手だと思っていただけ
そして発声練習の時、高いキーになるにつれて声が出ず、グラウンディングが取れていない自分に気がついた。
マイ先生にもグラウンディングをしっかりとって、声出してみて〜と何度も言われる。
発声練習の時、声が出せている音域なのに半音上がると、それだけで意識してしまい声が出せなくなっていることに気がついた。できない、苦手だ、と鼻から思っていてできないようにしているみたいに。自分で自分を制限していることに気がついた。
マイ先生にも苦手だって思っているだけなんだよね、本当は。と何回か言われる。
できる、という思いを持ってできた!という体験を重ねていくといいなあ、と感じながら声を出していく。
 
3)思いが溢れすぎ そして自分に厳しすぎ
1)でも書いたが、歌詞が自分の傷に触れるたびに泣いてしまう。思いが強すぎて溢れてしまうのだ。
課題曲は何かと言うと、宇多田ヒカルの道
2番であるこの歌詞
調子に乗ってた時期もあると思います
人は皆生きてるんじゃなく生かされている
目に見えるものだけを
信じてはいけないよ人生の岐路に立つ
標識はありゃせぬ
 
先生に、この部分、赤ちゃんに歌ってあげる感じで歌ってみて、と言われる。
赤ちゃんだった時の自分に歌ってあげようと、(ここで私が勝手にただの赤ちゃんでなく赤ちゃんだった頃の自分と設定をしてしまっている)歌ってみたところ
ねえねえ、赤ちゃんにだよ。ちょっと。。。強くない?優しい感じに歌える?
と言われ、はたとした。
赤ちゃんとはいえ、勝手に私が赤ちゃんの自分に対して歌っていたシュチュエーションに変えて歌っていたものだ。
自分に諭すように歌ってしまっていたのだった。
いくら自分とはいえ、赤ちゃんだよ。赤ちゃんでなくても。。。。。
強く諭すように歌っていた私。(マウンティングのような)なんて、自分は自分に優しくなかったんだろう。
と愕然としてしまった。笑
私、もう少し自分に優しくしよう。
人の愛情を素直に受け取ろう。(これは本当に何度もいろんな人に言われる)
まだまだあるぞ、罪悪感とか。(これも本当になくていい)
と気づいた瞬間でもあった。
 
そしてやはり最後まで思いが強すぎて涙が溢れてくるため、歌の技術の面を指導されてもそちらまでたどり着けなかった自分がいてあっという間の80分であったのだった。
 
マイ先生は逆に私は技術は上手く歌えるのだけれど、思いの部分が出にくいタイプなの、とおっしゃっていた。
人はいろんなタイプがいるね、歌は歌詞、メロディー、リズム、思い、が全て入っていて、たくさんやることがあるんだよ
そう最後に言ったマイ先生の言葉が印象的だった。
 
今回のボイトレで一番の気づきは
やはり私には歌が必要、歌うことで自分を癒していける、と感じたこと。
こんなに涙が出るなんて、まだまだ表現する入り口に立ったばかりであること。それでも表現していく、ということを自分に許して続けていこうと思う。
 
そして、こうやって文章を書いていることも実は自分のためだったりもする。
書くことによって表現することによって私の変化を感じている。
 
文章を書くのには勇気がいる。自分のことを書くのは勇気がいることもある。
けれどそれを読んで一人でも共感してくださる人がいれば、それはとても私は嬉しく、拙くても真面目に書いていこう、と思わずにはいられないのである。
 
ヒーラーとは自分を癒す人である
 
という師匠の綜海さんの言葉を胸に
この完璧でない私のまま
ヒーリングとロミロミをしていくことを許していく
表現しながら。
気づきながら
 
そして、
今日は阪神大震災のあった日。
テレビのニュースやSNSの投稿、新聞などで思いを馳せた。
 
雪がちらつく中、
暖房がついた温かな部屋でこれを書き、温かいご飯とお風呂、お布団で眠れることに感謝せずにはいられない。
今あるものに目を向けて、
ありがとうございます。
 
読んでくださって
本当に
ありがとうございます。
 
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ʻOluʻOlu

自分が望む人生を生きる 《環境・人間関係・仕事・お金・パートナー》 未来を創造していくセッションと講座を開催しています 身体・心・魂が一致した人生を生きるとき、 その人の人生は喜びに満ちていきます