世界一ブスなお姫様のお話
世界一ブスなお姫様がいました。
女王であるお母さんはとても美しいのに。
そのお姫様を美しくすることが出来たら、何でも願いを叶えてあげる、その代わり失敗したら命はない、という絵本があって、子供の頃その話が好きだった。
お姫様はブスな上に性格も悪かった。
ある一人の女の人が、自分の11人の娘と一緒にお姫様を1ヶ月うちに来てもらって住まわせる条件で名乗りでて、お姫様は一番下の娘以外みんなに嫌われちゃうんだけど、
一番下の娘は優しくて
水差しからコップにこぼさずにお水を注ぐこともできない超お嬢のお姫様に、お水を注ぐことから優しく教えてあげるんだけど、
初めてお水をこぼさずにコップに入れることが出来た日に、曲がっていた鼻がまっすぐになり、
お姫様が一つ一つ学んで身の回りのことが自分でできるようになっていくことが増えるたびに、への字になっていた口がピンクに口角が上がって、頬が薔薇色になって、とだんだん美人なっていく。
最後に一番下の娘が病気になって、お姫様は自分の命と引き換えでもいいから助けて欲しい、と祈ったその時に完璧に美しく生まれ変わるってお話。
このお話、何だか自分のことのようで恥ずかしいんだけど、やっぱり好きだ。
何にも出来ない世間知らずの超わがままなお姫様が一つ一つ学んで、最後は大切な人のために自分を差し出せた時に美しさが完成される話。
変わりたいって思う時って、何もやってない時がほとんどで、行動を起こせない時なんだよね。
人の粗探しが上手で、そのくせ自分では何も出来なくて、人のお陰で生きているんだけどそれすら見えなくなってしまっている。醜いお姫様。
一つ一つ自分でできるようになっていく度に自己認知も変わり、周りに対する見方も変わり、周りも当然違う風に接してくれるようになる。
自分のことと照らし合わせてそんなふうに解釈していた。
お姫様に生まれてきてしまったのは自分のせいではないし、そうさせてしまった周りの環境の影響もあるんだけど、結果、世界一ブスになってしまった。
そこからでも変われるよ、というお話。
だけど最初は優しい一番下の娘がいたから変わっていけたんだよね。
一人だと変われなかった。
そこには罰したり、批判したり、強要したりして変わったわけではなかった。
ただただ優しく、愛を持って、
どうしたらいいか教えてあげたことがお姫様を変えていったんだよね。
「娘をこんな風に育ててしまったのは私たちの責任、しょうがない、諦めている」と言われる親御さんのお話を聞くことが最近あって、ふっと思い出したお話なんだよね。
逆の立場からもあって
「こんなふうに育てられて恨んでいる。だから何もできない」って話も昔あったなあ。
ちょっと端的な一側面しか表現していないけれど
優しくされる
信頼が生まれる
教えてもらう
その通りにできる
変わっていく
っていう順番がいいかなあ、と個人的に思っている。できたら外側の環境で優しくされて信頼が育っていけばいいのかもね。
もし人の優しさが信頼できないって人は
まずは自分で自分に優しくしてあげて
出来ない自分も受け入れてあげるととてもいいよ。
自分を受け入れることができるとどんないいことが起こるか、
それを次回書いてみるね。
実はそっちの方が重要、かも。(変化する、ということだけ言えば。)
そしてね、どうしても自分で優しく出来なかったら、プロの手を借りて傷を癒してあげるのもオススメです。
ヒーリングのセッションとかね。
よかったら受けてみてね。
いつも読んでくれて、ありがとう
愛しています
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